ブイビエン通り Đường Bùi Viện
タイを去った私はベトナムのホーチミンに来ました。
例によってバックパッカーが集まる安宿街を目指しました。やって来たのはブイビエン通り。ここはタイのカオサンロードのような所で、安宿が多く欧米人好みのバーやレストランが軒を連ねます。
ブイビエン通りからドークアンダウという通りに入って目についたゲストハウスに宿をとりました。宿の主人に部屋を見せてほしいと言うと二階に案内されました。部屋は3人泊まれるドミトリーでしたが、一人で使っていいと主人は言ってくれました。値段は忘れましたが、大体1500円位だったでしょうか。一人部屋でこの値段ならまあいいかと思いここに決めました。
クーラー、扇風機付きで、トイレ、シャワーは共同。WiFi完備で、速度は速くはないが許容範囲でした。洗濯にかんして、私はホテルではいつも洗面台で服を洗っていたのですが、ここには手ごろな洗面台がありませんでした。ただ、ベランダにバケツがあったので、それを勝手に使わせてもらってました。
このあたりのゲストハウスでは夜12時とか遅い時間になるとドアを閉められてしまうところが多く、ここの宿もそうでしたが、ここでは部屋の鍵に外のドアの鍵も付いていたので、夜遅くても安心して帰ってこれました。個人的にはこの点が特に気に入りました。
こんなわけで、必要最低限の設備は整っていて、宿代も安かったので、ホーチミンにいる間はこのゲストハウスに泊まってました。2016年のことなので今もあるかは分からないですが。
夜のブイビエン。カオサンロードと同じで夜のほうが賑やかです。
空港からタクシーでここに来たのですが、運転手のおじさんは「ここは夜うるさいぞ、大丈夫か?」と注意してくれました。私の宿のあるドークアンダウ通りはそうでもないですが、ここブイビエン通りは飲み屋が多く深夜まで人通りが多いので、この辺に宿をとってたらうるさかったかもしれません。
バーの前では手品師が手品を披露。
この女性は火を使った大道芸人。火を呑みこんでは吐いていた。
一夜明けたブイビエン近くの路地。朝市が開かれてました。
ベンタイン市場 Chợ Bến Thành
ベンタイン市場。食料品、衣料、雑貨、宝飾、コーヒーなどが所狭しと並ぶホーチミン最大の市場。お土産を探すにはもってこいの場所ですが、外国人観光客が多く、そのために値段はぼったくりと言っていいレベル。ここで買ったTシャツの値段をベトナム人の友人に言ったら「高すぎる!」と言われてしまった。なのでここで買う場合は値段交渉したほうがいいでしょう。
ちなみにベトナム人の、とくに南部の人の発音だと”ベンタン”と聞こえるような気がします。こちらもそう言ったほうがベトナム人にすんなり通じるようです。ただ日本では「ベンタイン」と記すのが一般的のようなのでそうしときます。
ベンタイン周辺。
ベンタインの道路を隔てた向かいには公園。市民の憩いの場となっています。特に夕方以降は多くの人でにぎわいます。
2017年に再訪した時にはこの公園は工事中で中に入れませんでした。今はこの時とは違った公園になってると思います。
ダンスの練習をしてました。
これは中国で毽子(ジエンズ)とよばれる羽根蹴り。ベトナムでもやってるのかと嬉しい驚きでした。というのは私は毽子が見るのも蹴るのも好きなのです。
毽子を蹴るカップル。毽子をベトナム語でなんというかは分かりませんでした。
毽子を蹴る学生たち。私も中国に住んでた頃はよく夜の校庭で中国人の友達と毽子を蹴って遊んでました。とても面白かったです。
夜のベンタイン。
ダンス。
ヴァイオリン弾き。
ベンタイン脇の通路は夜になるとナイトマーケットになります。衣料、雑賀、土産物屋、レストランなどの屋台が立ち並びます。
夕闇の訪れとともに公園に集まってくる人々を見て言いようのない感動が沸き起こってきました。というのは同じような習慣が中国にもあったからです。
北京にいた頃は夕飯後毎晩のように公園に出かけたものでした。多くの人々が友達や恋人、隣人や家族とくつろいだり運動したりしていました。こういう時間は必要だと思ったし、またここの生活は余裕があっていいなとも感じました。
その頃のことを懐かしく思い出しました。ベトナム人は中国人と同じように毽子やダンス、ローラースケートに夢中になっていました。太極拳がないくらいでしょうか。こういう習慣はタイやカンボジアでは見ませんでした。
ベトナムは中国の影響が大きいのかもしれません。
ホーチミン像とグエンフエ通り Đường Nguyễn Huệ
ホーチミン像。後ろはホーチミン市人民委員会。
グエンフエ通り。夜は多くの市民が散歩を楽しみます。
2016年当時、電動スケボー(?)が大流行してました。
電動スケボーを貸し出してる電動スケボー屋がいて時間単位で賃貸ししていました。一時間いくらだったか忘れましたが、そんなに高くなかったはずです。
私もその時は試してみました。はじめ慣れるまでスケボー屋のおじさんが手を掴んでてくれました。ベトナム語は分かりませんでしたが、こうやるんだよとジェスチャーで優しく教えてくれました。爪先に微妙に重心をかけると前に進みます。なかなか難しかったですが、慣れるとハマるほど面白い。つい夢中になって二時間も乗り回していました。
グエンフエ通り中央には時間限定で噴水が現れてました。いまもあるかは分からないですが。
こんなふうに街や公園をのんびり散歩する時間は私の東京の生活においてはありえないのでした。忙しい忙しいと言いながら生活になんの隙間もないような私から見て、彼らの生活には余裕があるなと思われるのでした。