マニラ市の中央に位置するのがイントラムロスとリサール公園。このすぐ近くに国立博物館があります。
フィリピンに関する考古学、人類学、植物学、動物学ほか、ありとあらゆるアカデミズムの世界が一覧できます。
フィリピンに住んだ最も古い人類は、2万2000年前の旧石器時代の人々とされています。とくになんの解説もなく、いつの頃の家なのか分からなかったが、大昔フィリピン人はこんな家に住んでいたんだなということは実感できました。
博物館内は写真撮影がOKでした。フラッシュはたかないようにと注意はされましたが。
陶器の模様に中国の影響を感じます。
フィリピンにはワニがいるのだろうか?
タガログ語でもない大昔の文字。
なぜかベルリンの壁が・・・
その他キリスト教の像など宗教的な展示物も数多くありました。やはりスペインの影響は大きい。タガログ語にはスペイン語との共通性があるといいます。また陶器を見ているとふと中国国立博物館で見た陶器を思い出しました。スペインが16世紀にやってくるはるか前からフィリピンは中国との交流が盛んでした。中国人の血を受け継いでいるフィリピン人も多い。さらにイスラムの展示物もありました。スペインが来てキリスト教を広める前、16世紀のマニラはイスラム大国だったといいます。現在のカトリック教国であるフィリピンからはとても信じられない話です。本当にそんな時代があったのかと、なんとも歴史は不可思議だと感じざるをえません。ともかくスペイン、中国、イスラムなどからの影響を受けて今のフィリピンはある。とても複雑でミステリアスで奥が深い国です。