ホーチミン おすすめ見どころ

  

ホーチミンでは博物館などの主な観光名所を訪れました。ベトナムがどんな国なのか、理解を深めることができます。

統一会堂 Dinh Thống Nhất

統一会堂。南ベトナム政権時代、独立宮殿とよばれた旧大統領官邸。現在は国賓を迎えるときや会議に使われるとき以外は一般に公開されています。

地下には秘密の軍事施設。

屋上にはヘリポート。

 

サイゴン大教会 Nhà Thờ Đức Bà

19世紀末に建てられたカトリック教会で、正式名称は聖母マリア教会。
統一会堂から歩いていける距離にあります。

タイの仏教文化にどっぷり浸かったあとに来たせいか、ベトナムにカトリック教会があるのを見て意外な感じがしました。もともとベトナムに抱いていた東南アジアのイメージと西洋のキリスト教がすぐに結びつかないのでした。またそもそも社会主義国であるベトナムに宗教があるというのも不思議な感じがするのでした。

旅行のあと知り合ったベトナム人の友達がキリスト教徒だったのですが、それを聞いた時も驚きました。ベトナムでの教会の話や聖書を読んだ話などを興味深く聞きました。

ベトナムで一番多いのは仏教徒で80%を占めます。キリスト教徒は9%だそうです。

 

中央郵便局 Bưu Điện Thành Phố

中央郵便局。サイゴン大教会の横にあります。19世紀末のフランス統治時代に建てられ建築文化財としても貴重なものらしい。

建物の外観もそうだが、内観もまるで駅のようです。
この左右にはお土産を売る売店があって、多くの人で賑わっていました。

ここから日本へ葉書を出しました。受付の女性は国際郵便には慣れているらしく、てきぱきとスムーズだったし親切でした。

お洒落な電話ボックス。

ATM。

 

戦争証跡博物館 Bảo Tàng Chứng Tích Chiến Tranh

ホーチミン市にある戦争証跡博物館を訪れました。ここはベトナム戦争の博物館。その名のとおり写真や戦争遺物によって戦争の実態と歴史を記録します。

1973年にピューリッツァー賞を受賞した「戦争の恐怖」(ベトナム人カメラマン、フィン・コン・ウト撮影)
 
 
この他数多くの戦争の写真とともに、アメリカが散布した枯葉剤の影響から生まれた奇形児や身体が奇形化した人々の写真も展示されていました。その影響は現在にまで続き、ベトナム戦争は今なお終わっていないことを痛感させられます。アメリカの犯した行為の非人道性が明らかになります。
 
3階には日本の写真家・石川文洋が撮った戦火のベトナムの写真が数多く展示されていました。ここだけ日本語訳あり。戦火の民衆の様子をリアルに伝えています。
 
ホーチミンでは他にも幾つか博物館を訪れましたが、この戦争証跡博物館が一番充実していて見ごたえがありました。国としてもベトナム戦争を後世に語り継ぐために力を入れているのでしょう。外国人旅行者の数も他の博物館に比べて圧倒的に多かった。ホーチミンを訪れたら必見の博物館だと思います。
 
ベトナムといえばベトナム戦争を思い浮かべる人も多いと思います。ベトナムの人々にとってベトナム戦争は大きな意味をもっているにちがいないありません。多大な犠牲を払いながらも長年の戦争を戦い抜き、ついに勝利して、悲願の独立と南北統一を果たした歴史はやはり偉大だと思います。
 
 

歴史博物館 Bảo Tàng Lịch Sử

ホーチミン市にある歴史博物館。先史時代から現代までベトナムの歴史と遺跡を紹介しています。

これはlingam(リンガ)すなわち男根。ヒンドゥー教のシヴァ神のシンボルとされています。

おなじみガネーシャ。

展示のなかにはシヴァ神やガネーシャなどの像がありました。その時は聞いたことあるなという程度でした。でもこのあとインドを訪れて、あとからここにこれらの像があったことを思い出して、ベトナムにヒンドゥー教が信仰されていた時代があったことにあらためて驚きました。

インドではヒンドゥー教が人口の多数を占め、いたるところでヴィシュヌやシヴァ、パールヴァティー、ラクシュミー、ガネーシャ、クリシュナなどの神に接する機会があります。

かつてベトナムには扶南やチャンパなどヒンドゥー教を信仰する王国が存在したのでした。いまこの博物館を訪れたらきっとこの時よりも関心をもって遺跡を見たことでしょう。

 

以上、ホーチミンの見どころ名所でした。

他にベンタイン市場近くの美術博物館にも行きましたが、これについては別の記事で紹介します。

 

 

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