アンヘレスの街〜ネポモール周辺

  

AELCからジプニーに乗って約5分で繁華街に着きます。そこにはネポモールNEPOMALLというショッピングモールがあり、いわばこの街のランドマークになっていました。私はよくこの街に行くことをネポモールに行くと言っていました。

噂ではネポさんが作ったからネポモールだとか・・・

中にはスーパーマーケットからファーストフード・飲食店、服屋、本屋兼文房具店、電化製品店、スマホ販売店などが入っています。生活に必要なものはここでほぼ全て揃うと言っていいでしょう。私はスマホのSimカードをここで買いました。

ATMも何台かあるので、クレジットカードかデビットカードがあればここでペソを引き出せます。私は当時は三菱UFJ銀行とジャパンネット銀行のデビットカードでATMから引き出していました。なので両替屋は利用しませんでした。

私と同時期に入学した一人の日本人は、持って来たクレジットカードでペソを引き出すことができなくて困っていました。おそらくクレジットカードのキャッシング枠がゼロだったのでしょう。旅行前にはキャッシング枠をよく確認しておく必要があります。

ちなみに、当時私は上記デビットカードで引き出していましたが、両替時の手数料の点でもっと割のいいクレジットカードがあるのをあとから知りました。いまでは旅行時はそちらで現地通貨を引き出してます。いつか機会があればそれについても紹介します。

右にあるのがアンヘレスでよく見る薬のチェーン店「mercury drug」。留学中に親知らずが痛み出して大変でしたが、ここで痛み止めをもらったらそれが意外に効きました。

出国前に海外保険には入っていましたが、歯科系の疾患には保険は適用されないということを後から知り、絶望的な気持ちになりました。痛みはありがたいことに一時期のものでしたが、その時は本当にどうしようと困り果てました。

この時の教訓で、少し長めの旅行前には歯科医に診てもらうようにしています。

親知らずは勿論、帰国後に抜きました。

この通りに出た時、私はフィリピンに来てはじめて東南アジアに来たという実感をもちました。それはほとんど感動ですらありました。それまでは、空港から直接タクシーでAELCに来て学内にいたので、町歩きしてなかったのです。

写真に写っている車がジプニーです。アンヘレス市内を縦横無尽に走っております。ただバス停などはなく、どのジプニーがどこを走るのか、街に住んでない人には全然分かりません。

ジプニーに乗る時は運転手に見えるように手を出します。すると止まってくれます。タクシーを止める時の要領です。アンヘレスの人たちはよくジプニーを止めるとき人差し指を出してました。つまり一人乗りますよ、という意味です。

ジプニーの路線に関していうと、ネポモールはAELCに住む私にとってはすべての基点になる場所でした。SMモールというアンヘレス一のショッピングモールに行くにも、大学病院に行くにも、長距離バス停に行くにも、まずネポモール行きのジプニーに乗ってから、それぞれの目的地を通るジプニーに乗り換えるのです。逆に学校に帰るにはとにかくネポモールに行きさえすればいいわけです。

ジプニーは安いしとても便利ですが、注意すべき点もあります。それは盗難です。同じAELCの日本人の学生男二人がジプニーに乗ったそうですが、降りた時にはズボンのポケットに入れていたiPhoneがなくなっていたそうです。二人ともです。信じられますか?そんなことありうるのかという話です。でも事実そうらしいのです。犯人は一体どうやったのか?

私はその話を聞いてとにかくびっくりしてしまったわけですが、痛感させられたのは、本当の盗みのプロにかかってはどんな対策も意味をなさないのではないかということでした。二人は不運だったというしかありません。

それ以降、私はジプニーに乗る時はTシャツの下に隠したウエストポーチの中にiPhoneを入れてました。その甲斐あってか、フィリピン滞在中に盗難に遭うことはありませんでした。いま旅行するときはそこまでの対策はしてませんが、それでもポケットに入れた金とスマホにはいつも神経を張り巡らせています。

そんなこともありましたが、そういう注意点を除けば、ジプニーはとても便利で大好きでした。しばらく町歩きしているうちに、どのジプニーがどこを走るかを把握できるようになると、もうどこにでも行けるんじゃないかという気になりました。これが自由というものだと思われました。

特に好きだったのが夜のジプニーでした。窓から入る風が心地よく、後ろに過ぎ去って行く町並みをいつまでも眺めていました。